「PC-6001mkIIといえばシルバー」は思い込み? 意外と知られていない“もう一つのカラー”
2025/12/31 RetroPC NEWS編集部
1983年に登場し、今なお愛され続ける「PC-6001mkII」。当時の雑誌広告やカタログでの印象を残した「メタリックシルバー」の筐体を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

当時の雑誌広告によく登場していたPC-6001mkII (画像出典:工学社 I/O 1983/9)
しかし、実は同機にはシルバーだけでなく、「アイボリーホワイト」モデルも存在していました。広告の主役が常にシルバーだったため、当時の読者にとっても、この白の存在は意外な盲点と言えるかもしれませんね。
PC-6001mkII アイボリーホワイト(画像出典: x.com/kuran_kuran氏)
NEC PC-6001mkII について
NEC PC-6001mkII(マークツー)は、1983年7月に日本電気(NEC)から発売された8ビットパーソナルコンピュータです。
愛称「パピコン」で親しまれた初代PC-6001の上位互換機であり、ホビーパソコンとしての機能を大幅に強化した名機として知られています。
PC-6001mkII メタリックシルバー (画像出典: Wikipedia Gleam氏)
主な特徴とスペックを以下にまとめます。
1. 主な特徴
- 最大の目玉は音声合成機能を標準搭載したことです。専用の音声合成LSI(μPD7752)を内蔵し、BASICから「TALK」コマンドを使って、パソコンに日本語をしゃべらせることができました。
- グラフィック性能の向上最大15色の表示が可能になり、解像度も最大320×200ドット(4色)へと強化されました。これにより、より表現力豊かなゲームや教育ソフトが制作されました。
- 高い互換性初代PC-6001との互換性を保つため、起動時にモード(N60-BASIC、N60m-BASICなど)を選択する方式を採用していました。これにより、初代用のカセットテープソフトの多くがそのまま動作しました。
- 本格的なキーボード初代の「消しゴムキーボード」と揶揄されたタイプから、一般的なステップスカルプチャー方式のフルキーボードへと刷新され、タイピングの操作性が劇的に向上しました。
2. 基本スペック表
| 項目 | 内容 |
| CPU | μPD780C-1 (Z80A互換) 4MHz |
| RAM | 64KB (VRAM 16KB含む) |
| ROM | 96KB (BASIC 32KB / 漢字 32KB / 音声 16KB / CG 16KB) |
| サウンド | PSG音源(3重和音)+ 音声合成 |
| 表示能力 | 160×200ドット(15色)、320×200ドット(4色)など |
| 本体色 | メタリックシルバー・アイボリーホワイト |
| 価格 | 84,800円(当時) |
3. PC-6001シリーズの立ち位置
PC-6001mkIIは、ビジネス向けのPC-9801や、より高性能なホビー機のPC-8801と比較して、「家庭用・教育用」としての色彩が強いモデルでした。
後に、さらに機能を強化した「PC-6001mkIISR」や、3.5インチFDDを内蔵した「PC-6601、PC-6601SR(通称:六本木パソコン)」などのバリエーション展開へと繋がっていきます。




