感涙!今見ても滑らかすぎる MZ-2500「最強のスムーズスクロール」を体験する

2026/1/23 RetroPC NEWS編集部

シャープの MZ-2500(通称:SuperMZ)は、1985年に発売された8ビットパソコンです。MZ-80B/MZ-2000/MZ-2200シリーズの系統を受け継ぎ、当時の8ビット機としては最強クラスのスペックを誇りました。雑誌『Oh! MZ』などで「火の鳥」というコードネームで呼ばれ、ファンから非常に期待されたマシンです。

SuperMZ 感涙!今見ても滑らかすぎる MZ-2500「最強のスムーズスクロール」を体験する

SHARP SuperMZ MZ-2500

黄金比でまとめられたマシンデザインは少年の心を鷲掴みした (画像出典: カタログ)

特に我々を驚かせたのが、画面に張り付くようなスムーズスクロールです。最初のfiles画面と14秒付近からはじまるBASICのリストが、吸い付くように流れる様子をご覧ください。

SuperMZ MZ-2500のスムーズすぎるスクロール!!


SuperMZ MZ-2500シリーズの主な特徴

  • 「クリーンコンピュータ」の集大成本体にOS(BASICなど)を持たず、起動時にプログラムを読み込む「クリーン思想」を継承。MZ-80BやMZ-2000との高い互換モードを備えており、過去の膨大な資産を活かせました。
  • 高速CPU Z80B(6MHz)を搭載。当時の標準が4MHzだった中、より高速な6MHzで動作するZ80Bを搭載。処理能力の高さが自慢でした。
  • 強力なグラフィックと日本語処理を搭載。最大256色同時表示や、640×400ドットの高解像度表示が可能。また、当時の8ビット機としては珍しく、ハードウェアによるスムーズスクロールや強力な漢字変換機能を備えていました。
  • ボイスレコーダーの搭載本体前面に「データレコーダー(カセットデッキ)」を標準装備(※MZ-2520を除く)。音楽テープの再生だけでなく、プログラムから録音・再生をコントロールできる「ボイスレコーダー」としての機能を持っていました。

スペック詳細

項目内容
CPUZ80B (6MHz)
メモリ (RAM)メイン128KB (最大256KB) / VRAM 64KB (最大128KB)
表示能力320×200(256色)、640×400(4色/16色)など
音源FM音源 (3音) + SSG音源 (3音)
ドライブ3.5インチ 2DD フロッピーディスクドライブ (1基または2基)
特徴的装備電磁メカ制御データレコーダー (ボイスレコーダー機能)

モデルバリエーション

  • MZ-2511 (Model 20) 168,000円:FDD 1基搭載
  • MZ-2521 (Model 30) 198,000円:FDD 2基搭載(最も普及した標準モデル)
  • MZ-2531 (V2) 199,900円:メモリ増設や辞書ROMを標準化したマイナーチェンジ版
  • MZ-2520 159,800円:コストダウンモデル。データレコーダーや旧機種互換モードが削除された

MZ-2500は、シャープ内のもう一つのパソコン派閥である「X1シリーズ」と競い合う形で進化しました。ホビーに強いX1に対し、MZ-2500は「ビジネスにも強い質実剛健なハイスペック機」という立ち位置でしたが、電波新聞社の『ゼビウス』など、質の高いゲーム移植も多く、技術力の高さを象徴する一台として今なおレトロPCファンに愛されています。