Macで蘇るX68000 最新エミュレータMPX68Kは外部MIDIも鳴らせるのだ!!
2026/2/2 RetroPC NEWS編集部
MPX68Kとは
MPX68Kは、Sharp X68000という1980年代の日本製パーソナルコンピューターをエミュレートするためのソフトウェアで、macOS(Apple SiliconおよびIntel Mac対応)向けに開発中のエミュレータです。現在も精力的に開発が進められています。
MPX68Kの実行画面
MPX68KはGitHub上で公開されており、px68kという既存のエミュレータコアを基に、SwiftやSpriteKitなどの現代的なフレームワークを使ってUIを構築しています。開発者はあうぇっどさんです。
X-BASICを動かす
MPX68Kの特徴
主な特徴として、縦画面モード、ゲームコントローラー対応、MIDI出力(外部ハードウェアMIDI機器を含む)、CRT風画面表示(スキャンラインやノイズ効果)、スーパーインポーズ風機能(背景に動画を合成)、マウス操作の改善などが挙げられます。あうぇどさんの熱量が感じられますね!
なおMPX68Kのエミュレータの動作に必要な、X68000のROMファイル(IPLROM.DATやCGROM.DAT)とOSは無償公開されています。
- MIDI関連のリアルタイム再現デモ動画
- もう少し詳しい外部ハードウェアMIDI動作確認
- アナログ風表示(CRT風)
- スーパーインポーズ風画面
開発中のMPX68KはGitで公開されておりますが、ビルドにはXcodeとApple Developer登録が必要です。詳しくはGitのREADMEなどをご参照ください。
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SHARP X68000とは
圧倒的なスペック:「アーケードを自宅に」
当時のPC(PC-88やPC-98)がビジネスや事務作業を意識していたのに対し、X68000は「究極の遊び」を目指して設計されました。
- CPU: モトローラ社のMC68000(10MHz〜)を採用。当時のMacintoshやメガドライブ、そして多くのアーケード基板と同じCPUだったため、プログラムの移植性が非常に高いのが特徴でした。
- グラフィック: 最大65,536色の同時発色、強力なスプライト機能、多重スクロール機能をハードウェアで搭載。これにより、当時ゲームセンターでしか遊べなかった『グラディウス』などの人気作が、「ほぼ完璧な移植」として自宅で遊べるようになりました。
- サウンド: 8音のFM音源に加え、サンプリング音を再生できるADPCM音源を標準搭載。リアルな爆発音や音声合成が可能でした。
X68000の広告(Oh!X 1987年12月号より 編集部加工)
唯一無二の「マンハッタンシェイプ」
デザイン性も非常に高く、「ツインタワー」(マンハッタンシェイプ)と呼ばれる、左右2つの筐体が中央の取っ手でつながったような独特の形状をしています。
- 前面には、フロッピーディスクが自動で出てくる「オートイジェクト」機能を備えたドライブが2基搭載されていました。
- キーボードやマウスなどの周辺機器も黒で統一されたスタイリッシュなデザインが人気でした。
Human68kと開発文化
OSには、ハドソンと共同開発したHuman68kを採用していました。
- MS-DOSに近い操作感を持ちつつ、プログラマーにとって扱いやすい環境が整っていたため、ユーザーによる「フリーソフト」や「同人ゲーム」の開発が非常に盛んでした。
- 現在も有名なゲーム制作者の中には、このX68000で腕を磨いた人が大勢います。





